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テーブルの上の荒野

引っ越しました。三分の二くらい死亡中です。
いねこは別に転勤族でも引っ越し好きでもなんでもないのですが
やむに已まれぬ理由でこの十五年間で十回くらい引っ越しをした阿呆でして、
そのたびごとに大量の本を持ち歩き引越屋殺しの異名をとってきたわけですが
自身も大ダメージを受けるため引き分けというかイーブンというか、
つきあわされる猫はたまったもんじゃないというか。
猫にとっては、生まれた場所も含めると8軒目です。

いろいろ滞っていてすみません。

最近ようやく積ん読になっていた寺山修司全歌集・講談社学術文庫を読みました。
んでもって、腐った脳みその片隅で、寺山の短歌ってエースじゃんと
ひとり腐った妄想を咲かせておりました。
いや、なんというか、自身に流れる血を憎み、自身の生まれた場所を憎み
父母を憎みながらも恋うて縛られ、ただ天性の才能を惜しげもなく蕩尽するありさまが。

なまぐさき血縁絶たん日あたりにさかさに立ててある冬の斧
夏蝶の屍をひきてゆく蟻一匹どこまでゆけどわが影を出ず
遠き帆とわれををつなぎて吹く風に孤りを誇りいし少年時

書き写すと気恥ずかしい。








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